YUViewでHMの符号化によるbinファイルの考察

HEVC参照ソフトウェアであるHMの符号化によって得られるbinファイルをYUViewというソフトウェアで分析を行う。

以下はYUViewのGithubであり、

https://github.com/IENT/YUView

以下のリンクから最新のリリースを確認できる。

https://github.com/IENT/YUView/releases

MacWindowsUbuntu用のソフトウェアが準備されている。

 

しかし、Mac用の新しいバージョンではHMのbinファイルに対応しなくなっているという問題があり、あえて古いバージョンをダウンロードした。

HMに対応したYUViewは以下からダウンロードできる。

(以下はMac用、バージョン2.1)

YUView-MacOs.zip - Google ドライブ

 

ここからはMac用のインストール方法と設定を解説する。

 

zipファイルを開くとアプリケーションがダウンロードされる。

もし外部のソフトウェアを信頼できない、などのような警告が出たら、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」から「許可する」をクリックする。

 

アプリケーションがダウンロードされたら開いてみる。

左側にopenというボタンがあり、そこから分析するbinファイルを選択する。

その際、file formatを「Annex B raw coded video」とする(.binを含むため)。

(ちなみに新しいバージョンにはこの選択肢がなくなっていた)

 

決定を押すと今度はlibDe265、HM、JEMからHMを選択し、先へ進む。

 

しかしこれだけだとlibHMDEcoderがないというエラーが出る。

よって自分でアプリに入れなくてはならない。

 

HelpのDownloadsからlibHMDecoderをクリックするとlibHMDEcoderがダウンロードできるリンクへ飛ぶ。

 

アプリはここで一度Quitする。

 

飛んだ先のリンクでlibHMDecoder.dylibをダウンロードする。

 

YUViewを右クリックし「パッケージの内容を確認」をクリックする。

contents/MacOS/の下にlibHMDecoder.dylibを持ってくる。

 

もう一度アプリを開き、先程と同じ手順で作業を進めると.binの動画が表示されるはずだ。

表示されていなければWidth、Heightの数字を確認し、異なっていればなおす。

 

例えばskip判定の考察を行うには

Name  Opacity  Grid

と書いてある部分から「CU skip」を選択する。

 

するとCUごとにスキップされたかが色で判別できるようになる。

 

このようにしてYUViewをもちいてHMのbinファイルを考察できる。